福岡七夕まつり
神社巡り〜筥崎宮、香椎宮、宗像大社

福岡にやって来ました。七夕まつりに飾られた神社を巡ります。まずは宮地嶽神社。何事にも打ち勝つ開運の神として1700有余年、信仰を集めています。夕陽のまつりは、2月、10月の20日前後、宮地嶽と西方浄土が一本の光の道で繋がります。七夕の今日は、光の道を通る海からの風に七夕飾りがなびき、軽やかな音と共に、美しい華やかな景色が広がりました。


夕陽まつりのポスターです。
さて、次にお参りするのは、宇佐、石清水両宮とともに、日本三大八幡宮と言われている、筥崎宮。「敵国降伏」(てきこくこうふく)の扁額が掲げられています。

こちらは、亀山天皇御宸筆『敵国降伏』。敵国降伏の御宸筆は本宮に伝存する第一の神宝であり、紺紙に金泥で鮮やかに書かれたものが、縦横約18センチで全部で三十七葉あるそうです。
その中の最古の葉は醍醐天皇の御宸筆と伝わり、以後の天皇も宸筆を納めれられたそうです。蒙古襲来の際全焼した筥崎宮を、筑前領主小早川隆景が楼門を造営した際、御宸筆の中から、亀山上皇の御宸筆を謹写拡大したものを掲げたとのこと。鎌倉中期、蒙古(もうこ)襲来(元寇)のおり、俗に云う神風が吹き未曾有の困難に打ち勝ったことから、厄除・勝運の神としても有名です。歴史で習った蒙古襲来が、その地に立つことで、異国から襲撃を受けた当時の人々はどれほど恐ろしかったことかと、初めて実感しました。敵国と掲げられてはいますが、どこの国も敵国にならないようにと、世界の平和を祈願しました。

御宸筆にあやかってか、こちらでは立派な筆塚があります。こちらは筆のお墓です。皆様、書道で使用した筆がいたんだ時、捨てていませんか?傷んだ筆は古来から感謝、供養して、筆塚に納められていました。こちらの七夕祭は大きさが畳30畳分以上ある和紙に、地元の知名士らが長さが約3メートル、重さ約8キロの大筆をもち、揮毫し奉納する神事が行われます。時間の都合で拝見出来ませんでしたが、書芸上達を祈願してまいりました。詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.hakozakigu.or.jp/m/omatsuri/tanabatasai/

愛をつなぐ、夫婦の宮、香椎宮。
夫婦の幸せを祈る熟年カップルがお祈りしている姿に心がホッコリ❤️共に健康で平穏に末永く暮らせますようにと祈ります。
さて、次は、世界遺産の宗像大社です。
宗像大社は、九州本土から約60km沖にある、玄海灘の孤島、沖ノ島の沖津宮、大島の中津宮、本土の辺津宮、という、海に結ばれた広大な神域。そこに宗像三女神が祀られています。全てはめぐれませんので、その中の本土辺津宮へ。

境内にある、神宝館では昭和29年沖ノ島の発掘調査により発掘された、8万点の至宝の中から貴重な宝が展示されています。特筆するのは鏡。
何と70面を超える鏡が、発掘されたとのこと。さらに、素晴らしい輝きを放っている、黄金の指輪や、馬具。まるで今作られたかのような美しさ。輝きも、デザインも古さが全く感じられません。人々の神への祈りの気持ちが生み出す、不変の美意識に感嘆しました。


本殿の裏に進み斜面を登ること、7〜8分、鬱蒼と茂る木々の真ん中に突然現れた、平らに開けた広場のようなところがあります。ここが古代神が降り立ったといわれる高宮斎場です。小鳥の囀りと、木々の葉の揺れる細やかな音。ずっと耳を澄まし佇むと、神からの囁きが聞こえてきそうな気さえします。ここには何かある、と思わせる神聖な空間。あの場に立たないとわからない感覚、是非いらしてみて下さい。
宗像大社のホームページは、以下の通りです。
https://munakata-taisha.or.jp/