源氏物語〜紫式部からのメッセージ①
Mariho
『深き底〜いかに生きるか』
1.深き底 西田幾多郎歌集より
西田幾多郎(にしだきたろう)は、1870年生~1945年没の日本を代表する哲学者で、著書に「善の研究」ほかがあります。
この歌に触れた時、源氏物語の底流に流れる思いと同じものを感じました。生きるということ、自らの心と向き合い、思う、その苦しみと喜び。いかに生きるか、それは「源氏物語」54帖を通底する紫式部からのメッセージです。
源氏物語の登場人物は約五百人、それぞれの生き様が描かれ、現代の私たちに問いかけています。いかに生きるのか。紫式部が考えたテーマは千年が経過した今でも引き継がれ、思考の海にいざないます。
あなたにとって生きることとは・・・
【釈文】わが心 深き底あり喜(よろこ)びも憂(うれひ)の波も とゞかじと思う
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