創作の扉

源氏物語~紫式部からのメッセージ⑪

Mariho

甦る文~六条御息所2  「葵」 第九帖

新斎院の御禊の日、行列に加わる光源氏の晴れ姿を一目見ようと、六条御息所はお忍びで出かけます。ところが、光源氏の正妻である葵上の車と争いとなり(車争い)、御息所は辱めを受けます。

葵上出産の折、御息所は生霊となり、葵上は夕霧を出産した後、息絶えてしまいます。御息所は、葵上への弔問の文を光源氏に送ります。

再現に当たっては、次の点に注意を払いました。

  • 濃い青鈍の染紙に、いつもよりまして優美に書かれた弔問の手紙。
  • 菊の枝に付けて、色合いも素晴らしい完璧な文ではあるが、生霊となった六条御息所を見てしまった光源氏には、その心遣いが白々しく感じられる

【釈文】「人の世を あはれと聞くも 露けきに おくるる袖を 思ひこそやれ」 ただ今の空に思ひたまへあまりてなむ 

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「書道一推し‼️」 私は、人生を書道と共に歩んできました。 断言出来ることは、最高に面白い‼️ということ。 これからその書道の魅力の数々を、これまた大好き❤な平安時代と共に作品を通して、お伝えしていきます。 書道嫌いと思っているあなた!書く時代は終わったと思っているあなた!是非ご一緒に扉を開けて下さい!全ての始まりの新年、さあ、ご一緒に‼️
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