大河ドラマ 

藤原義懐という人

Miyako

前回、花山天皇がついに即位しましたね。そこで登場してきたのが権大納言藤原義懐(よしちか)です。あまりご存じない人も多いと思いますが、彼の妹が花山天皇を産んだので、天皇の伯父にあたる人物です。

円融天皇の時は、天皇の御前に貴族たちが集まり政治について論議していましたが、花山天皇になると左右大臣は別室にいて、天皇が宮廷で孤立している様子がドラマでも描かれていました。そんな天皇を支えたのが29歳の藤原義懐でした。

義懐は『枕草子』にも登場し、その姿が称賛されています。義懐の早逝した2人の兄は容姿が優れていたということなので、彼も悪くはなかったのでしょう。しかし、政治を一手に引き受けるには、彼は若すぎました。

政治の舞台から離れている兼家は、花山天皇退位の策を練っています。その契機となるのは、今、花山天皇が熱愛している女御です。井上咲良さんが演じていますが、これから彼女を悲劇が襲い、そして花山天皇の側近として活躍する義懐の政治生命も危うい。彼の運命がこれからどうなるかは、あえて書かないことにします。。

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平安文学と出会ってその世界に魅了され、読み続けています。1000年前に確かに生きていた人の息遣いを感じると心が震えます。自然や人を深く愛した日本文化を大切に、そして一緒に楽しみましょう!
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