創作の扉

道長と紫式部〜女郎花

Mariho

1作目は、道長と紫式部の贈答歌No.1

『紫式部集』より女郎花をめぐる道長と紫式部の歌のやりとりです。

朝霧立ち込める頃、土御門殿の自室から、寝ぼけ眼で紫式部が外を眺めていると、盛りに咲く女郎花を藤原道長が一枝折り、寝起きの紫式部に几帳の上から見せます。 

道長「素早い、気の利いた返事をせよ」

即興で歌を詠む紫式部

紫式部『朝露に美しく染まる女郎花の盛りの色を見ますと、分け隔てされて美しく見えない、露さえも置いてくれないわが身が、身にしみて感じられます。』 

今度は道長がとても早く歌を返します。

道長『白露は分け隔てなどしまい。女郎花は自らの心で、美しく染まっているのだろうよ。』   

紫式部の才能の良き理解者である道長が、『あなたも自らの心で輝きなさい』といっているようで、なんだか『私も頑張ろう!』と励まされます。  

90×240センチの大きなピンクのぼかしの手漉きの和紙に、羊毛の筆で、二人のやりとりの名場面を表現してみました。   

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  1. tomomiin

    とても素敵です。

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      Mariho

      tomomiinさん
      コメントをありがとうございます。
      Mariho

  2. 香律(かのり)

    ふおおお・・・!とても美しい字で素敵です!!
    かな書を2年しかやっていない素人の感想で恐縮ですが、流れるような字が特に素敵だなと思いました。
    書道作品も楽しく拝見させていただきます♪

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      Mariho

      香律様

      コメントありがとうございます。
      励みになります!
      これからもよろしくお願いします。

      Mariho

  3. miyako

    道長と紫式部の最初のやりとりですね。分かりやすい解説ありがとうございます。

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Mariho
「書道一推し‼️」 私は、人生を書道と共に歩んできました。 断言出来ることは、最高に面白い‼️ということ。 これからその書道の魅力の数々を、これまた大好き❤な平安時代と共に作品を通して、お伝えしていきます。 書道嫌いと思っているあなた!書く時代は終わったと思っているあなた!是非ご一緒に扉を開けて下さい!全ての始まりの新年、さあ、ご一緒に‼️
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