創作の扉

道長と紫式部~道長の筆跡~紺紙金字法華経(金峯山埋経)

Mariho

大河ドラマ「光る君へ」の第35話「中宮の涙」で道長一行は金峯山詣に出かけました。途中命を狙われる展開にもハラハラしましたが、さすが大河スタッフ!当時の道中の厳しさがよく描かれていました。最後は本堂の蔵王権現に道長が自ら写経した経典を捧げました。経筒に入れ、「経塚」に埋め込まれていましたね。その経と経筒が今、拝見することができます。

上野毛にある、五島美術館 館蔵秋の優品展

「一生に一度は観たい古写経」2024年9月3日より10月14日まで

こちらで重要文化財である紺紙金字法華経(金峯山埋経)藤原道長筆が展示されています。深い紺色の染め紙に金で一点一画、祈るように丁寧にしたためる道長の姿が浮かびます。写経にしては大きな字形、素朴な書きぶりに権力者としてというより、娘の幸せを願う父としての道長の思いが伝わるような筆跡です。金字には、今書いたような輝きがあります。

ドラマに出てくる銅製経筒も展示されており、1000年の時を経て存在する祈りの力に感動します。道長には、御堂関白記も現存しています。道長の筆跡については、また次回。

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「書道一推し‼️」 私は、人生を書道と共に歩んできました。 断言出来ることは、最高に面白い‼️ということ。 これからその書道の魅力の数々を、これまた大好き❤な平安時代と共に作品を通して、お伝えしていきます。 書道嫌いと思っているあなた!書く時代は終わったと思っているあなた!是非ご一緒に扉を開けて下さい!全ての始まりの新年、さあ、ご一緒に‼️
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