紫式部の筆跡
Mariho
書くということが非効率の代名詞のようになった現代、書くという行為は、私達人間にとってどんな意味があるのでしょうか。
光る君の中でも筆で書く場面が沢山出てきます。 それだけでも、平安時代を象徴するドラマだと感じ入ります。 平安時代は、歌い、書く時代でした。
幸い、平安時代の肉筆がいくつか残されています。それらを「古筆」といいます。【古筆は古人の筆跡のこと。聖徳太子の時代(西暦600年頃)から桃山時代(1600年頃)まで、日本人が書いた(と伝えられる)肉筆の書の名品】
紫式部はどんな字を書いていたのでしょう?清少納言は?中宮定子は?彰子は?残念ながら今残っている古筆資料の中には、4人のどなたの筆跡も残っていません。
伝紫式部の久海切という古筆がありますが、紫式部の筆跡ではないことが確実となっています。では、紫式部は一体どんな字を書いていたのでしょう?美意識の高い紫式部ですから、書く際も、のほほんとは書いていないと思います。
下の写真は、平安時代古筆(肉筆の資料)のひとつです。右側が、紫式部が書いたと伝えられている、久海切です。拡大してご覧下さい。ただし、残念なことに、紫式部の真筆ではないことが確実となっています。※東京国立博物館のhttps://webarchives.tnm.jp/からの引用です。
私は、源氏物語を通じて、紫式部の筆跡に対する考えを探り、その筆跡を書で再現していきたいと思っています。
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